花が終わった胡蝶蘭を二度咲きさせるための植え替え方法を解説

花が終わったあとの胡蝶蘭の育て方

花が終わったあとの胡蝶蘭の育て方は?


花が一度終わった後、上手く育てれば二度咲きをさせることができます。


この記事では花が終わった後の育て方、二度咲きの方法を解説していますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。


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花が終わったあとの胡蝶蘭の育て方

花が終わったあとの胡蝶蘭の育て方

胡蝶蘭は花をつけている間、株の負担が大きくなっている状態です。


花が終わったあとは、株を休ませてあげることが大切です。


胡蝶蘭が元気な場合は、二度咲きを目指せるので、二度咲きについては後から解説しますね。


ここではまず、胡蝶蘭の休ませ方、株を元気にする方法をみていきます。

花が終わったの処理方法

花がついていた茎(花茎)を根本からカットし、株と葉っぱだけの状態にし株を休ませます。


茎があると、そこに栄養が行ってしまい、株の体力を奪ってしまいます。


花茎をカットしたあと、次は植え替えをおすすめします。しかしなぜ、植え替えが必要なのでしょう?


胡蝶蘭は一般的に「寄せ植え」の状態で売られています。


この寄せ植えの状態は通気性、水やりの観点から胡蝶蘭の生育にはあまりよくありません。


生育環境を良くするために植え替えをおこない、株をひとつひとつに分けます。

寄せ植えとは?

寄せ植えとは、胡蝶蘭の複数の株をポリポッドというビニール製の鉢に入れ、1つの鉢に集めて、沢山の花を1つの鉢で楽しめる状態のことです。


胡蝶蘭は1つの株で一本の花芽しか発生しません。


一本の花芽には3〜7輪程の花が咲きます。贈答用の胡蝶蘭にはもっと多くの花が必要なので寄せ植えされているのです。

植え替えの時期

植え替えの時期は、4月〜6月、7月〜9月の暖かい時期に行ってください。特に、寒さが厳しい真冬に行ってしまうと、胡蝶蘭を枯らしてしまう可能性が高くなるので、気をつけてくださいね。


それでは、植え替え方法を見ていきましょう。

花が終わったあとの植え替え方法

先ほどは、寄せ植えの場合は株をひとつひとつ分けるために植え替えが必要と書きましたが、すでに1つの株に分かれている場合も植え替えが必要な場合があります。


それは前回の植え替えから2・3年経っている、植え込み材や鉢にカビが生えている可能性があるとき、根腐れを起こしているとき、病気にかかってしまった時などです。


そういった場合の植え替え方法はこちらの記事に載せてありますので、合わせてご覧ください。病気に対しての対処法についてはこちらの記事にありますので、ぜひ参考にしてみてください。


今回は、寄せ植えされた胡蝶蘭の植え替え方法を解説します。


それでは具体的な植え替え手順です。

植え替えの手順

(1)寄せ植えされた大きな鉢から全てのポリポットに入った株を取り出す。

(2)ポリポットから株を取り出しバーク、水苔などの植え込み材を外す。

(3)根の周りをきれいにしながら、色や感触に異常がある根や、根腐れしている部分はカットしていく。

(4)根に植え込み材を巻き、鉢に一株づつ入れていく。

植え込み材・鉢の選び方 POINT

・植え込み材は水苔かバークです。水苔は保水性に優れ、バークは水捌けが良いです。


育てる環境で選びましょう。迷ったら花もちがよい水苔を使います。

・鉢は、水苔の場合は通気性のよい「素焼鉢」にしてください。


バークを使う場合は、水分の蒸発しにくいプラッチックの鉢にしましょう。

大きすぎる鉢は水分を保水しすぎるため、根腐れの原因となります。


根が少しはみ出るぐらいの小さめのものがおすすめです。

植え替え後の注意点

植え替え後は水の吸い上げが悪くなるため、植え替えて2週間は水をあげないでくださいね。


霧吹きで葉っぱに水分を与える程度にしましょう。


肥料も必要ありません。


特に、植え替え後に肥料を与えてしまうと、かえって株を弱らせてしまうことになるので、注意しましょう。


植え替えが終わったあとは通常通りの世話をしていきましょう。胡蝶蘭の基本的な育て方はこちらの記事にありますので、ぜひ参考にしてください。


次に、胡蝶蘭が元気な場合の、二度咲きの方法をみていきます。

二度咲きを目指すなら

二度咲きを目指すなら

先ほどは、花が終わったあとの胡蝶蘭の体力回復のための方法を解説しました。


ここでは、胡蝶蘭が元気な場合、花が終わってさらに二度目の花を咲かせる「二度咲き」について解説していきます。


二度咲きを目指せるかどうかは、葉っぱのツヤ・ハリがあり健康的、株に異常がなく元気といったときです。

二度咲きをさせる手順

花を咲かせるにはまず、花芽を発生させて成長させなければなりませんが、それには気温20度以上が必要です。


寒くなってくる時期などは避けて、時期を選んでくださいね。

1 花茎をカット

二度咲きをさせるためにまずは花がついていた茎(花茎)をカットします。


胡蝶蘭をゆっくり休ませるときは根本から切りますが、二度咲きを目指すときは、根本から数えて3、4節目の部分で花茎をカットします。


このカットした部分から下の節目に花芽が生え、つぼみがつきます。

2 植え替えて株を1つずつに分ける

寄せ植えされている場合、先程の手順で株をひとつひとつにするために植え替えてください。


二度咲きを目指すときも、よりよい生育環境が必要なためです。

3 日常の管理

植え替えが終わったら普段の管理方法で育てていきます。


温度22度前後、湿度50%程、直射日光には当てず、窓際のレースのカーテン越しのような柔らかな光が当たるところに置くのが理想です。


水やりは植え込み材が完全に乾いてから7日から10日に一回、一株につき200mlが基本です。


季節によって水の量を変えるとより元気に胡蝶蘭は育ちますので、季節ごとの育て方をこちらの記事でご確認ください。

4 花芽(花茎)の固定

花芽が成長し、大輪系なら30cm程度、小・中輪系なら10cm程度成長してきたら支柱を使って安定させます。


専用のクリップや園芸用の針金で固定していきます。

5 枝分かれした花芽のカット

花芽が成長してくると稀に枝分かれする場合があります。


この際は、枝分かれ部分をカットして一本にしましょう。多く花がつきすぎると胡蝶蘭の体力を奪ってしまうためです。


20度以上の気温が保たれ、害虫や病気に気をつけつつ日頃の管理通り育てていけば二度目の花を見ることができますので、ぜひチャレンジしてみてください!


二度咲きのさせ方については、こちらの記事にもより詳しく解説がありますので、ぜひご覧ください。


次に胡蝶蘭の基本的な育て方をみていきます。

胡蝶蘭の育て方・日々の管理方法

胡蝶蘭の育て方・日々の管理方法

花が終わったあとの処理を行なったあとは、日常的な胡蝶蘭の管理になってきます。ここではその部分を解説していきます。

気温・湿度管理

・胡蝶蘭の生育の適正温度は22度前後です。

・10度以下になると弱ってきたり病気になったりしてしまうので注意が必要です。

・夏場、冬場は室内が理想です。

・エアコンの風が直接当たらないようにしましょう。

・空気が乾燥しているときは霧吹きで加湿してくださいね。


胡蝶蘭は特に低温に弱く、気温10度を下回るような場合は、室内の奥に置いて、ビニールを被せたり、段ボールで囲ったりしてください。


胡蝶蘭の周囲の保温になります。

置き場所

・日に当てる時間は基本1日3時間です。

・室内では、風通しがよく、日当たりのよいレースのカーテン越しの窓辺に置きましょう。

・屋外では、日陰に置いたり、遮光ネットやすだれを使い直射日光が当たらないようにしてください。


置き場所も、夏場、冬場は注意が必要です。


夏場の昼間は日差しが強く、直射日光ではなくても、窓際の気温が高くなることがあります。


その場合は、窓際から移動して室温が低めのところに移動してあげましょう。


冬場の夜間は窓際ですと冷気が入り込み、気温が下がります。日差しがなくなったら、部屋の保温されている奥の方に移動してあげてくださいね。

水やり

・水やりは一年を通して控え目を常に意識しましょう。

・基本は7日〜10日に一度、植込み材を指で押してみて水気がなくなっていたら1株につき200ml(コップ1杯)与えてくださいね。

・夏場は少し多めの、2〜3日に一回一株につき500mlです。

・冬の間は1ヶ月に一回程度です。くれぐれも水のあげ過ぎには注意しましょう。


胡蝶蘭は少ない水と養分で生きていける植物なので、水のあげ過ぎよりは少なめがより健康的に育ちます。

愛情が注がれた当店の胡蝶蘭

愛情が注がれた当店の胡蝶蘭

当店で販売している胡蝶蘭は、障がい者の方々が、誠心誠意、真心を込めて育てており、売り上げは障がい者の方々の給料として反映され所得増加につながります。


詳しくは以下の記事にて、実際に障がい者の方々が胡蝶蘭を育てている様子などをご紹介してますので、ぜひ合わせてお読みください。


フィルグリーンの胡蝶蘭は障がいを持った方々が栽培しています



それでは最後に、花が終わった後の胡蝶蘭の育て方、二度咲きのさせ方についてのまとめをみていきましょう。

胡蝶蘭の二度咲きのさせ方 まとめ

花が終わった後の胡蝶蘭の育て方、二度咲きのさせ方 まとめ

花が終わったあとの処理の方法のまとめです。


・寄せ植えは一株ごとに分けて植え替える

・植え替えの時期は、4月〜9月の暖かい時期

・植え替え後は2週間水やはぜずには霧吹きだけにする


二度咲きの方法のまとめです。


・葉、株ともに健康なときに二度咲きを目指せる

・20度以上の気温が続く季節に行う

・花芽が枝分かれしたときはカットして一本にする


胡蝶蘭の育て方のまとめです。


・基本の水やりは7日から10日に一回、一株につき200ml程度

・置き場所は直射日光が当たらず、レースのカーテン越しやブラインド越しの日差しのある場所

・エアコンの風が直接当たらないようにする

・水はあげすぎない


以上になります。



いかがだったでしょうか?


花が終わった後の胡蝶蘭の育て方、二度咲きのさせ方についてみてきました。


この記事が、花が終わって胡蝶蘭の体力を回復させたい、二度咲きをさせてみたいといった方のお役に立てれば幸いです。



花が終わった後の胡蝶蘭の育て方がわかったところで、次は胡蝶蘭の二度咲きのさせ方について以下の記事により詳しく載せてありますので、合わせて読んでおきましょう。

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