胡蝶蘭の育て方「春・梅雨・夏・秋・冬」季節ごとの注意点は?

胡蝶蘭の基本的な育て方:季節ごとの注意点は?春(3月・4月・5月)

胡蝶蘭の季節ごとの育て方の注意点は?


季節ごとの育て方の注意点を抑えていけば、より健康的に胡蝶蘭を育てることができます。


この記事では胡蝶蘭の季節ごとの育て方をわかりやすく解説していますので、ぜひ、最後まで読んでいただけたら幸いです。


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胡蝶蘭の基本的な育て方|季節ごとの注意点

それではまず、春(3月・4月・5月)からみていきましょう。

春(3月・4月・5月)に注意しておきた3つのポイント

春は、暖かくなる季節に向けて、胡蝶蘭が成長するための準備段階の季節です。冬が過ぎたとはいえ、まだまだ寒い日もある季節です。

温度・湿度の注意点は?

POINT

・室温が10度を下回る場合は段ボールで囲う、ビニールで覆うなどの対策をする。

胡蝶蘭は寒さに弱いです。室温が10度を下回るような日には、このような対策をしてください。


エアコンでの温度管理が理想的ですね。


空気が乾燥している場合は、霧吹きで葉に水分を吹きかけてあげましょう。

水やりの注意点は?

POINT

・水やりは7日〜10日に1回 、1株につき200ml(コップ1杯)程度をゆっくりと根元に与える。

・水の与え過ぎに注意。

水をあげるとき、指で植え込み材を押してみて、湿っていなかったら水を与えて大丈夫です。


水のあげ過ぎは胡蝶蘭にとって大敵です。


植え込み材の水分量が多すぎると根腐れを起こしてしまうので注意が必要なのです。水やりの際、受け皿に溜まった水も捨てるようにしましょう。

置き場所の注意点は?

POINT

・置く場所は室内のレースのカーテン越しの窓際

・直射日光を当てない。

置き場所は、胡蝶蘭は直射日光に弱いので、室内のレースのカーテン越しの日光が当たるような場所がいいですね。


直射日光に当てないことは1年を通じて注意してください。


次は、梅雨の時期(6月・7月)についてです。

梅雨(6月・7月)に注意しておきた3つのポイント

梅雨(6月・7月)に注意しておきた3つのポイント

気温も上がり、湿度も上がってくるこの時期は、胡蝶蘭の成長のはじめの段階になります。

温度・湿度の注意点は?

POINT

・梅雨は胡蝶蘭にとって理想的な季節なので、外気で大丈夫。

・湿度が高すぎるときは風通しの良いところに置く。

梅雨の時期は温度、湿度ともに胡蝶蘭にとって理想的な季節です。


エアコンなどでの調整の必要もなく、自然の外気で大丈夫です。


ただ、湿度が高すぎる時には注意が必要です。風通しの良い場所に置くなどしましょう。


7月後半の暑い日、高温過ぎたり湿度が上がり過ぎた場合は、換気で温度・湿度を調整しましょう。

水やりの注意点は?

POINT

・7日〜10日に1回程度を目安に 1株につき200ml(コップ1杯)程度を与える。

・この時期は自然の雨に当てるのもよい。

・雨に当てた後はしっかり根を乾燥させる。

この時期は外において、自然の雨に当てるのもよいです。


自然の雨には胡蝶蘭の栄養になるミネラルが含まれています。積極的に雨に当ててあげましょう。


ただし、根に水分の多い状態が長く続くと根腐れの原因となるので、雨に当てた後は風通しのよいところに置いて、根を乾燥させてください。


この時期は、根に水分が溜まりやすいので注意しましょう。


胡蝶蘭を枯らしてしまう多くの原因は水のあげすぎです。


水の上げ過ぎに注意し、植え込み材が乾いてからあげるようにしてくださいね。

置き場所の注意点は?

POINT

・湿度が高い時期のため風通しのよいところに置く。

湿度が高い時期なため、梅雨は他の季節よりも根腐れを起こしやすくなります。


胡蝶蘭を風通しのよいところに置いて、根や植え込み材が乾燥しやすいようにしましょう。


他の季節と同じように、直射日光が当たらないレースのカーテン越しの日光が当たる場所においてください。


次に、夏(8月・9月)についてみていきます。

夏(8月・9月)に注意しておきた3つのポイント

夏(8月・9月)に注意しておきた3つのポイント

梅雨が終わり、8月に入ると胡蝶蘭は成長期に入ります。


積極的に日に当てて成長させてあげようと、屋外に置いて育てる方もいると思いますが、その際の注意点をみていきます。

温度・湿度の注意点は?

POINT

・夏場は室内でエアコンで温度管理をするのが理想。

・湿度が高いときは風通しの良いところに置く。

・屋外に置く場合は、高温に注意する。30度を超えるような時は打ち水や霧吹きで胡蝶蘭の周囲の温度が下がるようにする。

日本の夏は胡蝶蘭にとって暑すぎるため、30度を超える日は注意が必要です。


室内の場合

胡蝶蘭の理想の生育温度は22度前後です。


真夏、30度以上にもなる日は室内に置いてエアコンで温度管理をするのが理想です。


屋外の場合

屋外の場合も、日陰に置いたり遮光ネットを使うなど、気温が上がりすぎないように注意してあげてください。


湿度が高くなりすぎないように風通しのよいところに置くことも大事ですね。


気温が30度を超える場合は、対策が必要になってきます。胡蝶蘭を少し高い位置に置き、周囲に打ち水をすると胡蝶蘭周辺の気温が下がります。


霧吹きを葉にかけるのも胡蝶蘭周囲の気温を下げる効果がありますよ。


このような対策をして、あなたの大事な胡蝶蘭が元気に育つようにしてあげてくださいね。

水やりの注意点は?

POINT

・夏場の水やりは他の季節より多めに。植え込み材がしっかり乾いてから2日〜3日に1回、1株につき500ml程度。

胡蝶蘭の水やりは、7日〜10日に1回、1株につき200ml(コップ1杯)が基本となりますが、気温の高い夏場は通常より多めの、2日〜3日に1回、1株につき500ml程度が必要となります。


ただ、注意点があります。植え込み材がちゃんと乾いているか確認してから水をあげるようにしてください。


表面が乾いていても、中が湿っている状態なので、乾いているように見えても毎日は与えず、2日〜3日に1回にしましょう。

置き場所の注意点は?

POINT

・室内でエアコンを使う場合には風が直接胡蝶蘭にあたらないようにする。

・屋外に置く場合は、日陰か遮光ネットを使い直射日光が当たらないようにする。

室内の場合

室内では基本はエアコンで室温を管理しましょう。この時、直接エアコンの風が当たらないようにしてくださいね。


乾燥の原因となってしまいます。


室内でも直射日光に当てないようにしレースのカーテン越しの日光が当たる場所が理想的です。


屋外の場合

屋外に置く場合には、他の季節と同じく直射日光は厳禁です。日陰に置くか遮光ネットを張るなどの対策をしましょう。


地面からの放射熱を避けるため、地面に直接置かず、すのこの上やガーデニング用の棚を利用するとよいです。


地面からの害虫を防いだり病原菌の侵入を防ぐ効果もあります。


それでは次は、秋(10月・11月)の注意点についてみていきます。

秋(10月・11月)に注意しておきた3つのポイント

秋(10月・11月)に注意しておきた3つのポイント

夏の胡蝶蘭にとって暑すぎる時期が終わり、秋は胡蝶蘭の生育に適温になってくる時期です。


暑かった夏に弱らせてしまった場合は、この時期に回復させ、冬の寒さを乗り越えるための準備をする時期でもあります。

温度・湿度の注意点は?

POINT

・気温15度を下回ってきたら室内に置きエアコンなどで温度管理をする。

・乾燥してきたら、霧吹きで葉に水分を吹きかけて保湿する。

胡蝶蘭を生育するのに理想的な温度は22度前後です。


この時期は気温の変化が大きく、10月も後半になると15度を下回る日も出てきます。


そういった日は、日に当てるのは日中だけにして、気温の下がる朝晩は部屋の奥の暖かい場所に置いたり、エアコンで気温調整をしてください。


湿度に関しても10月の後半にもなると、だんだん乾燥してきます。


湿度が50%を切るような時は、葉に霧吹きで水分を吹きかけて、胡蝶蘭の周囲の湿度を保ってあげましょう。

水やりの注意点は?

POINT

・水やりは植え込み材が乾いているのを確認し、7日〜10日に1回程度を目安に 1株につき200ml(コップ1杯)程度。

・夏の暑さで弱っている胡蝶蘭は水の吸い上げが弱いので、水の与えすぎに注意する。

水やりには注意が必要な季節です。夏に弱らせてしまったから回復してあげようと思い、水を与えすぎてしまいがちです。


夏の暑さで弱っている胡蝶蘭は水分を吸収する力も弱まっています。


この状態で多く水を与えてしまうと、根や植え込み材に水分が多く残り、根腐れの原因となりますし、株を弱らせてしまうことにもなります。


基本通り、植え込み材が乾いているのを確認し、7日〜10日に1回程度を目安に 1株につき200ml(コップ1杯)程度を与えてください。


ただ、気温15度を下回ってきたら徐々に水やりの頻度を少なくしていきましょう。


どの季節にも言えることですが、水の与えすぎは胡蝶蘭にとって厳禁です。


弱ってしまった胡蝶蘭を元気にしたいという気持ちで水を与え過ぎてしまうと逆効果なので、注意しましょう。


弱っているからといって、肥料も与えないでください。逆に弱らせてしまうことになります。


胡蝶蘭は基本的に肥料がなくても育つ植物ですので、一年を通じて肥料は与えないようにしましょう。


弱っている状態ではなく、枯れ始めてしまった、葉や花びらの色がおかしいといった普段とは違う状態の場合は、こちらの記事も参考にしてくださいね。

置き場所の注意点は?

POINT

・22度前後が保たれていれば室外。

・10月も後半になり15度を下回ってきたら室内。

22度前後が保たれているような日は室外でも大丈夫ですが、寒くなってきたら室内に移動しましょう。


室内での置き場所は基本通り、風通しのよいレースのカーテン越しの日が当たる窓際で大丈夫ですが、寒くなってくる10月後半からは少し注意が必要です。


気温・湿度の部分でも書きましたが、気温が15度を下回るような場合は、窓際に置くのは日中だけにして、朝晩は温度が保たれている部屋の奥に置くなどして、保温しましょう。


最後に、冬(12月・1月・2月)の注意点です。

冬(12月・1月・2月)に注意しておきた3つのポイント

冬(12月・1月・2月)に注意しておきた3つのポイント

冬は胡蝶蘭にとって厳しい季節です。冬の寒さで枯らしてしまった、といった方も多いのではないでしょうか。


きちんと寒さ対策をすれば枯らさずに冬を越すことができます。


この時期の植え替えも、胡蝶蘭を枯らしてしまうことになるので、行わないようにしてくださいね。

温度・湿度の注意点は?

POINT

・胡蝶蘭の鉢の周囲の温度を10度以上に保つ。

・葉に霧吹きで水分を与え鉢の周囲の湿度を50%以上に保つ。

室温が10度を下回るような時は、胡蝶蘭の鉢の周りを段ボールで囲う、ビニール袋で覆う、鉢を毛布で包むなどして保温しましょう。


乾燥している場合は、葉に霧吹きを当てるのが効果的です。


乾燥がひどい時には日に数度行ってください。


その他、加湿器の利用や、胡蝶蘭の鉢の近くに水を貼った洗面器を置くなどの対策があります。

水やりの注意点は?

POINT

・他の季節よりも水やりは大幅に控える。

・少し温め、1ヶ月に1度、気温の高い午前中、1株につ200ml(コップ1杯)与える。

最低気温が15度を下回ったあたりから、徐々に水やりの頻度を減らし、最低気温10度を下回ってきたら1ヶ月に1度で十分です。


冬の胡蝶蘭は休眠状態に入っているため、ほとんど水を吸い上げません。


そのため、これ以上あげてしまうと水分が長期間残り、根腐れの原因となります。


水の与え過ぎは胡蝶蘭を枯らしてしまう1番の原因です。特に冬は水の与えすぎに注意してくださいね。

置き場所の注意点は?

POINT

・気温の下がる冬は、基本的には室内に置く。

・朝晩の気温の下がる時間帯は部屋の奥へ移動させる。

置き場所も、寒さや乾燥に対処できる場所が重要となります。


室内に置けばエアコンや加湿器などで対処できるので、冬は室内に置くのがおすすめです。


室内でも、日中は日の当たるカーテン越しの窓際でいいのですが、気温の下がる朝晩は部屋の奥へ移動してあげてください。


窓際は外の冷気で気温が下がってしまいます。

愛情が注がれた当店の胡蝶蘭

愛情が注がれた当店の胡蝶蘭

当店で販売している胡蝶蘭は、障がい者の方々が、誠心誠意、真心を込めて育てており、売り上げは障がい者の方々の給料として反映され所得増加につながります。


詳しくは以下の記事にて、実際に障がい者の方々が胡蝶蘭を育てている様子などをご紹介してますので、ぜひ合わせてお読みください。


フィルグリーンの胡蝶蘭は障がいを持った方々が栽培しています



それでは最後に、胡蝶蘭の基本的な育て方、季節ごとの注意点を振り返っていきます。

胡蝶蘭の基本的な育て方:季節ごとの注意点まとめ

胡蝶蘭の基本的な育て方:季節ごとの注意点まとめ

季節ごとの注意点のまとめです。


【春】(3月・4月)

・一年を通じて直射日光に当てない、水をあげすぎない

・10度を下回る日は段ボールで囲うなどの保温をする

・置き場所は理想は室内で、エアコン・加湿器・霧吹きで温度・湿度管理をする

・水やりは7日〜10日に1回 、1株につき200ml(コップ1杯)程度


【梅雨】(6月・7月)

・胡蝶蘭にとって理想的な季節なので、外気でも大丈夫

・湿度が高すぎるときは、風通しのよいところに置く。

・水やりもは7日〜10日に1回程度を目安に 1株につき200ml(コップ1杯)程度

・雨に当て雨水に含まれる自然のミネラルを吸収させる

・雨に当てたあとは、植え込み材をきちんと乾燥させる


【夏】(8月・9月)

・室内に置きエアコンで温度管理をするのが理想

・湿度が高いときは風通しの良いところに置く

・屋外に置く場合は、高温に注意する

・30度を超えるような時は打ち水や霧吹きで胡蝶蘭の周りの気温を下げる

・水やりは、通常より多めの、2日〜3日に1回、1株につき500ml程度


【秋】(10月・11月)

・気温15度を下回ってきたら室内に置きエアコンなどで温度管理をする

・乾燥してきたら、霧吹きで葉に水分を吹きかけて保湿する

・水やりは植え込み材が乾いているのを確認し、7日〜10日に1回程度を目安に 1株につき200ml(コップ1杯)程度

・夏の暑さで弱っている胡蝶蘭は水の吸い上げが弱いので、水の与えすぎに注意する


【冬】(12月・1月・2月)

・鉢の周囲の温度を10度以上に保つようにする

・10度以下になるよであれば、段ボールで囲う、ビニール袋で覆うなどの対策する

・乾燥してきたら、葉に霧吹きで水分を与え鉢の周囲の湿度を50%以上に保つ

・1ヶ月に1度、水を少し温め、気温の高い午前中、1株につ200ml(コップ1杯)与える



いかがだったでしょうか?


季節ごとに水の与え方、気温・湿度管理に気を配ると、あなたの胡蝶蘭はより元気に育ってくれます。今回の記事が参考になっていただければ幸いです。



胡蝶蘭の基本的な育て方について分かったところで、次は胡蝶蘭の二度咲きのさせ方について、以下の記事も合わせて読んでおきましょう。

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