【まとめ】胡蝶蘭の花が終わった後、健康的に育てる方法3選

胡蝶蘭の育て方|花が終わった後の株分け・植え替え・二度咲き・根腐れ対処法

・株分けの方法

・二度咲きのさせ方

・根腐れの治し方


以上の3つについてこの記事では解説しています。


ぜひ、最後まで読んでいただいて胡蝶蘭を育てる時の参考にしてください。


それでは早速それぞれのやり方、対処法を見ていきましょう。


> 目次はこちら <

胡蝶蘭の育て方|花が終わった後の株分け・植え替え・二度咲き・根腐れ対処法

胡蝶蘭の株分けの方法

まずは、花が終わった後の株分けの方法から見ていきます。

花が終わった後の株分け・植え替えの方法

胡蝶蘭は長く花を楽しむことができる植物で、上手に管理すれば2・3ヶ月楽しむことができます。


胡蝶蘭の株の負担となるのは、花をつけている間です。


花が終わったあとは、株を休ませてあげましょう。


胡蝶蘭が元気な場合は二度咲きを目指せますので、この場合の方法は後から解説します。


ここでは、胡蝶蘭の休ませ方、株を元気にするための方法をみていきます。

寄せ植えの場合の花が終わった後は株を分けて休ませる

株分けの前に、株と葉っぱだけの状態にするために、花がついていた茎(花茎)を根本からカットします。


この状態が一番胡蝶蘭を休ませることができます。


茎があると、そこに栄養が行ってしまい、株の体力を奪ってしまうのです。


次に、株分けです。胡蝶蘭は一般的に「寄せ植え」の状態で売られています。


お祝いなどでいただいた胡蝶蘭も「寄せ植え」の状態です。寄せ植えの状態は通気性が悪く、胡蝶蘭にとって良い状態とは言えません。


株を休ませるには、この寄せ植えの状態の改善が必要です。


そのために株分けをおこないます。

寄せ植えとは?

寄せ植えとは、胡蝶蘭の1つ1つの株をポリポッドというビニール製の鉢に入れ、複数の株を1つの鉢に集めて、沢山の花を1つの鉢で楽しめる状態のことです。


胡蝶蘭は1つの株で一本の花芽しか発生しません。一本の花芽には3〜7輪程の花が咲きます。贈答用の胡蝶蘭には多くの花が必要なので寄せ植えで販売されています。

株分け・植え替えの時期

株分け・植え替えの時期は、4月〜9月の暖かい時期に行ってください。特に、寒さが厳しい真冬に行ってしまうと、胡蝶蘭を枯らしてしまう可能性が高くなるので、気をつけてくださいね。


それでは、実際の植え替え手順を見ていきます。

株分け・植え替えの手順

手順 1

寄せ植えされた大きな鉢から1つ1つのポリポットに入った株を取り出す。

手順 2

ポリポットから株を取り出しバーク、水苔などの植え込み材を外す。

手順 3

根の周りをきれいにしながら、色や感触に異常がある根や、根腐れしている部分はカットしていく。

手順 4

根に植え込み材を巻き、鉢に一株づつ入れていく。

植え込み材・鉢の選び方 POINT

・植え込み材は水苔かバークです。水苔は保水性に優れ、バークは水捌けが良いです。


育てる環境で選びましょう。迷ったら花もちがよい水苔を使います。

・鉢は、水苔の場合は通気性のよい「素焼鉢」にしましょう。


バークを使う場合は、水分の蒸発しにくいプラッチックの鉢がよいです。

・鉢は根が少しはみ出るぐらいの小さめのものが良いです。


大きすぎる鉢は水分を多くため過ぎてしまうため、根腐れの原因となってしまうので避けましょう。

株分け・植え替え後の注意点

植え替えは胡蝶蘭の生育環境をよくするために必要ですが、一時的に胡蝶蘭の体力を奪います。


そのため、水の吸い上げが悪くなるため、植え替えて2週間は水をあげないでくださいね。


霧吹きで葉っぱに水分を与える程度にしましょう。


胡蝶蘭を元気にさせたいと思うと、肥料をあげたくなります。


しかし胡蝶蘭は基本的に肥料なしで生育できる植物です。


特に、植え替え後に肥料を与えてしまうと、かえって株を弱らせてしまうことになるので、注意しましょう。


植え替えが終わったあとは通常通りのお世話をしていきましょう。


胡蝶蘭の基本的な育て方はこちらの記事にありますので、ぜひ参考にしてください。株分けの方法はこちらの記事にも詳しく載せてありますのでぜひご覧ください。


次に、二度咲きの方法をみていきます。

胡蝶蘭が元気なら二度咲きを目指せる!

胡蝶蘭が元気なら二度咲きを目指せる!

ここでは、花が終わってさらに二度目の花を咲かせる「二度咲き」について解説していきます。


株に異常がなく元気、葉っぱのツヤ・ハリがある、といったときに二度咲きを目指せます。

二度咲きをさせる手順

花を咲かせるにはまず、花芽を発生させて成長させなければなりませんが、それには気温20度以上が必要です。


寒くなってくる時期などは避けて、時期を選んでくださいね。

1 花茎をカット

二度咲きをさせるためにまずは花がついていた茎(花茎)をカットします。


胡蝶蘭をゆっくり休ませるときは根本から切りますが、二度咲きを目指すときは、根本から数えて3、4節目の部分で花茎をカットします。


このカットした部分から下の節目に花芽が生え、つぼみがつきます。

2 植え替えて株を1つずつに分ける

寄せ植えされている場合、先程の手順で株をひとつひとつにするために植え替えてください。


二度咲きを目指すときも、よりよい生育環境が必要なためです。

3 日常の管理

植え替えが終わったら普段の管理方法で育てていきます。


温度22度前後、湿度50%程、直射日光には当てず、窓際のレースのカーテン越しのような柔らかな光が当たるところに置くのが理想です。


水やりは植え込み材が完全に乾いてから7日から10日に一回、一株につき200mlが基本です。


季節によって水の量を変えるとより元気に胡蝶蘭は育ちますので、季節ごとの育て方をこちらの記事でご確認ください。

4 花芽(花茎)の固定

花芽が成長し、大輪系なら30cm程度、小・中輪系なら10cm程度成長してきたら支柱を使って安定させます。


専用のクリップや園芸用の針金で固定していきます。

5 枝分かれした花芽のカット

花芽が成長してくると稀に枝分かれする場合があります。


この際は、枝分かれ部分をカットして一本にしましょう。多く花がつきすぎると胡蝶蘭の体力を奪ってしまうためです。


20度以上の気温が保たれていれば花芽が出てつぼみができ、二度目の花を咲かせることができるので、ぜひチャレンジしてみてください!


二度咲きの方法はこちらの記事にも載せてありますのでぜひご覧ください。


次に、胡蝶蘭を増やすための株分けの手順です。

胡蝶蘭を増やすための株分けの手順

ここでは寄せ植えの胡蝶蘭の株分けではなく、1つの株の株分けの方法をご紹介します。


1つの株を分ける方法には、子株を分ける方法と高芽を分ける方法の2つがあります。

それぞれの方法を見ていきましょう。

子株とは?

胡蝶蘭の株の根元から発生し、根っこと似ていますが、そこから葉っぱが生えてくればそれが子株です。

高芽とは?

花芽(花を咲かせる茎)に根と葉っぱが生えてきたものを高芽といいます。

子株の株分けの方法

子株から株分けできるのは、子株の葉が2・3枚になっていることが条件となります。


葉が2・3枚になるまでには1年程かかることもありますので、気長に待ちましょう。


葉が一枚の状態で株分けしてしまうと、そのまま育たず枯れてしまうこともあります。


ただ、親株が弱りきっていて今にも枯れそうな時はすぐに株分けしてください。


それでは手順を見ていきます。

1. 子株が生えている株ごと鉢から抜き取り、水苔やバークなどの植え込み材を取り除きます。

2. 子株を根元からカットします。この際、ハサミの刃をライターの火で消毒しておくと、病気にかかってしまうリスクを減らせます。

3. 子株の根に植え込み材(この場合は水苔)を巻き付け、別の鉢に植え替えます。この際、他の健康な根を傷つけないように注意してくださいね。

子株はどうしたら発生するの?

実は、なぜ胡蝶蘭には子株が発生するはわかっていません。


ただ、多くの経験則からどのような場合に発生するということはわかっています。


胡蝶蘭の生育適正環境である気温22度前後・湿度50%前後を保っている。

・親株の成長が止まっている。

・親株が弱っている。


このような時に子株が発生します。


子株が発生して胡蝶蘭が増やせるのは嬉しいのですが、親株が弱っている証拠でもあるので、株分けしたあとは親株の元気を回復させる処置が必要です。

高芽の株分けの方法

高芽を株分けするには高芽から生えている根が5cm以上になっていることが条件となります。


この際も、ハサミの刃をライターの火で消毒しておきましょう。


1. 親株から生えている高芽の根元から3〜4cmほどの箇所をカットし、親株から分けます。

2. 水苔に水を含ませ、分けた根に軽く巻き付けていきます。

3. 別の鉢に植え替え、空いた隙間は水苔て埋めます。


株分けの方法は以上となります。胡蝶蘭を増やすための株分けの方法はこちらの記事にも載せてありますのでぜひご覧ください。


次に、根腐れをしてしまった時の対処法を見ていきましょう。

根腐れの治し方

胡蝶蘭の育て方・根腐れを起こしてしまった時の治し方

胡蝶蘭の根腐れとは、根が痛んで腐ってしまった状態のことです。植物は根から栄養や水分を吸収します。この根が痛んで腐ってしまうと、栄養や水分の吸収が滞り、最悪枯れてしまいます。


枯れてしまう前に、対処が必要ですので対処法を解説していきます。


まずは、根腐れの症状から見ていきましょう。

胡蝶蘭の根腐れの症状

胡蝶蘭の根腐れは、急には起こらずゆっくりと症状が進んでいきます。


そのため変化に気づきにくいので、日頃からしっかりと胡蝶蘭の観察をしている必要があります。


根腐れの初期に現れる症状は、葉に現れます。葉にツヤやハリがなくなり、シワシワになってきます。


葉がシワシワになってきていることに気づいたら、胡蝶蘭の他の部分も観察してみましょう。


茎: 根腐れの場合、茎にもシワが出てきます。

花: 花が咲かない、花が咲いてもすぐに枯れてしまう。

植え込み材: 表面に白いカビが生えている、カビ臭くなっている。


こういった症状があった場合、根腐れを起こしている可能性が高いので対処が必要です。


このような症状があった場合他の病気の可能性もあります。こちらの記事に他の病気の症状や対処法を載せていますので、ぜひご覧ください。


次は、根腐れの起こる理由を見ていきます。

胡蝶蘭の根腐れの起こる理由は?

根腐れを起こす原因は主に2つあります。「水のあげすぎ」と「肥料のあげすぎ」です。


まずは水のやりすぎについてです。

水のあげすぎで根腐れが起こってしまう!

水をあげすぎると、鉢の中の水分量が多くなり蒸れた状態になります


この蒸れた状態、多湿の状態はルゾクトニアやフザリュームなどの細菌が発生しやすく、根に感染し根腐れを起こす原因となります。

【根腐れの予防方法 1 】

水をあげすぎないことが予防方法となります。


適切な水やりの頻度と量を守ることが大切です。


胡蝶蘭は少ない水でも生きていける植物ですので、水は少なめを心がけましょう。以下の表を参考にしてみてください。


いずれも、「植え込み材が乾き切っているのを指で押して確認してから」が重要となります。


決められた日数おきに水やりをするよりも、こちらを徹底してくださいね。

7日〜10日に一回、1株につき200ml(コップ1杯)与える。

梅雨

自然の雨(ミネラルを含んでいる)は胡蝶蘭にとって栄養になるので積極的に雨に当てましょう。


もちろん、植え込み材が乾き切ったのを確認してからです。雨に当てた後は、風通しの良いところに置いて、植え込み材が乾きやすくしましょう。


あるいは7日〜10日に一回、1株につき200ml(コップ1杯)与えます。

夏の間は植込み材が翌日には乾きますが、ほとんどの場合は鉢の中はまだ湿っている状態です。


植込み材が乾いていても、毎日与えず、必ず1日は開けて一株につき500ml程度与えてください。

10日に一回程度、一株につき200ml程度与える。


ただし1日の最低気温が15度を下回ってきたら冬に向けて水やりの頻度をさらに減らしていきます。

1ヶ月に一回程度、ぬるま湯程度に温めて1株につき200ml程度を与えます。

POINT

水やりの量・頻度を適切にするのと同時に、鉢の中が蒸れないような風通しの良い場所に置くことや、水やりの際に鉢の下の受け皿に貯まる水をそのままにせずすぐに捨てることも重要となってきます。

次に、もう1つの根腐れの原因についてです。

肥料のあげすぎでも根腐れが起こってしまう!

胡蝶蘭は肥料を与えなくても育っていく植物です。


肥料を与えなくても大丈夫な胡蝶蘭に肥料を与えすぎてしまうと、その多すぎる肥料が負担となり根が弱り、それが原因となり細菌に感染し根腐れとなります。

【根腐れの予防方法 2 】

肥料を与えすぎないことが重要になります。


胡蝶蘭は肥料を与えなくても育てられますので、肥料を与えすぎないではなく、与えないことが根腐れの予防方法となります。

根腐れを治すには植え替えが必要

根腐れを治すには植え替えが必要となります。根腐れになってしまった時の植え替え方法はこちらの記事に詳しくありますので、参考にしてください。

愛情が注がれた当店の胡蝶蘭

愛情が注がれた当店の胡蝶蘭

当店で販売している胡蝶蘭は、障がい者の方々が、誠心誠意、真心を込めて育てており、売り上げは障がい者の方々の給料として反映され所得増加につながります。


詳しくは以下の記事にて、実際に障がい者の方々が胡蝶蘭を育てている様子などをご紹介してますので、ぜひ合わせてお読みください。


フィルグリーンの胡蝶蘭は障がいを持った方々が栽培しています



それでは最後に、植え替え方法、二度先方法、株分けの方法、根腐れの治し方のまとめを見ていきます。

まとめ

植え替え方法、二度先方法、株分けの方法、根腐れの治し方のまとめ

花が終わったあとの植え替え方法


・花が終わったあと、寄せ植えの場合は一株ごとに分ける植え替えがおすすめ

・植え替えの時期は、4月〜9月の暖かい時期に行う

・植え替え後は2週間水やりは霧吹きだけにする

・根腐れを起こした場合は真冬以外ならすぐに行う

・大きすぎる鉢は根腐れの原因となる

・植え替え後の2週間は水を上げなないようにする


二度咲きの方法


・葉にツヤ・ハリがあり健康的で、株にも以上がないときに二度咲きを目指せる

・二度咲きを目指すには20度前後の気温が続く季節に行う

・花芽が枝分かれした場合は、枝分かれ部分をカットして一本にする


胡蝶蘭を増やすための株分け方法


・株分けは4月〜6月に行う

・株分けには子株を分ける方法と、高芽を分ける方法がある

・子株の株分けは葉が2・3枚に増えるまで1年ほど待つ

・高芽を分けるときは、5cm以上育つまで待つ


胡蝶蘭の根腐れの治し方、予防方法

・水のあげすぎ、肥料のあげすぎが根腐れの原因となる

・水をあげすぎないこと、肥料を与えないことが予防となる

・根腐れを治す方法は植え替え



いかがだったでしょうか?


胡蝶蘭の株分け・植え替え・二度咲き・根腐れ対処法についてみてきました。この記事が、胡蝶蘭を育てていく際のお役に立てれば幸いです。



胡蝶蘭の株分け・植え替え・二度咲き・根腐れ対処法がわかったところで、次は胡蝶蘭が枯れ始めた時に元気にさせる対処法について以下の記事も合わせて読んでおきましょう。

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